2018年8月16日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 酒は熱燗 若い時から日本酒党の私は「お酒は熱めの燗がいい…」である。冬の冷え切った身体に流し込む酒としては人肌では心もとない。 貧乏性の私の場合は銘柄も大吟醸もへったくれもない。昔でいう二級酒を沸騰するほどの燗にする。喉にカッ […]
2018年8月17日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 傘かしげ 今はもう死語となってしまっているようだが、北陸地方をはじめ各地に「傘かしげ」という言葉があった。雨の日の路地で人と出会った時に、傘をかしげて道を譲るというものであり、江戸しぐさの一つとされる。 この情景を思い起こす時 […]
2018年8月18日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 万年青 お正月の生け花として重宝される花材には、縁起ものとされる千両、松、水仙などがあるが、私の場合は毎年「万年青(おもと)」と決めている。 何度挑戦してもなかなかビシッと腰の座った生け込みはできないが、流麗なその姿には 気 […]
2018年8月19日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 古い女 「齢取(としゅう)ったら穢(きたな)らしゅうなるけん若い者が先に入ったらえー」 寒が立ち込めるような夜は一刻も早くお風呂で温まり、少しでも早く床につきたいと思うのが年寄りの本音であろうが、いつもそんな言葉ではぐらかし […]
2018年8月20日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 北っぽ いよいよ冷たい北風の吹き荒れる季節だが、和歌山の漁師さんの間には「北っぽは金になる」という言葉が残っている。 ラジオ番組の取材中に聞いた言葉であるが、「北っぽ」とは冬の季節風のことである。太平洋に面した和歌山では […]
2018年8月21日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 きたけ 岡山県の北部では、晩秋から冬場にかけて降る時雨(しぐれ)や雪時雨(ゆきしぐれ)のことを「きたけ」と呼ぶ。時雨の語源は「過(す) ぐる」「しばし暗し」、「きたけ」、「風(シ)を伴う雨」と諸説あるようだが、は日本海側のそれ […]
2018年8月22日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 名残りの空 枯淡(こたん)の境地とでもいうのであろうか。一人の老いた漁師がしずかに「名残(なご) りの空」と海を眺めていた。名残りの空とは、去り行く年を惜しむ大晦日(おおみそか) の空のことである。 手には湯呑茶碗(ゆのみじゃわ […]
2018年8月23日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 12月-師走 忠臣蔵 忠臣蔵は日本人の心の原点ともいわれる。浅野内匠頭が吉良上野介に対し刃(にんじょう) 傷に及んだ確執は、家柄だとか女性問題だとかいろいろ取りざたされているようだが、その一つに製塩法があったのではないかともいわれている。 […]