2018年8月6日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 晩秋の里 「晩秋」この言葉には里心をくすぐる響きがある。 秋冷(しゅうれい)の頃になると山あいの里は毎朝のように霧や靄(もや) がかかり、山ひだを舐(な) める雲海にしばしうっとりとさせられる。 温暖化のためか近年はそんな光 […]
2018年8月7日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 最後の職人 最初に気象界に入った頃の観測は百葉箱であり、データの送受信はモールス信号であった。 気象台や測候所のある場所は大抵が自然豊かな高台にあり、天気図はすべて手書き、雲や視程は目視観測、蛙・トカゲ・ウグイスの初鳴き・蛍・蝉 […]
2018年8月8日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 障子 畳と並んで日本の暮らしと文化を育んできたのが障子(しょうじ)であり、その歴史は遠く平安時代にまで遡(さかのぼ) る。 障子を通しての陽光は四季を通して柔らかく、何よりも風情がある。 雪洞(ぼんぼり)が灯(とも) っ […]
2018年8月9日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 縁側 昔の日本の家屋といえば、部屋が田の字になっているのが一般的であり、庭と部屋との境には必ず縁側(えんがわ)を設けていた。 一見、無駄とも思える縁側には深い意味が隠されている。 日本では着物にしろ家屋にしろ、夏を涼しく […]
2018年8月10日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 人生の季節 自然の営みや季節の移ろいを眺めていると、人の一生と実によく似ている。 川の水は高い所から低い所へと流れ、時として激流や濁流と化すこともあるが、せせらぎや淵(ふち) を作りながらかろやかに流れることもある。 風もまた […]
2018年8月11日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 園児の秋 それは、時おり落ち葉が舞う晩秋の頃であった。何気なしにふらりとある展示場に入ると、そこには園児達の微笑(ほほえ)ましい作品がずらりと並んでいた。 桜、銀(いちょう) 杏、楓(かえで) 、クヌギ葉などの落ち葉やドングリ […]
2018年8月12日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 紅葉 人は色とりどりに染まる紅(もみじ) 葉を求めて、景勝地へと出向く。 全山を一望する「三段染め」もよいが、青空や茜空(あかねぞら)を仰(あお) ぎ見る「透(す) かし紅葉(もみじ) 」や、湖面に映る「逆(さか) さ紅葉 […]
2018年8月13日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 晩秋の公園 「行雲流水 (こううんりゅうすい) 」とは、流れる雲や水の如(ごと)く自然の成行きにまかせて行動することをいう。 この日も澄みきった青空に浮かぶ積雲はほとんど姿を変えることなく、ゆったりと流れていた。すっかり色づいた […]