神社仏閣

 日本は八百万(やおよろず)の神だとか無宗教国といわれるにしては神社(神道)と仏閣(仏教)の数が異常に多い。
 両者を合わせると全国に十六万ヵ所を超えるといわれ外国人観光客が日本を訪れて驚くのはその神社仏閣の余りの多さである。
 この疑問に対しては諸説あるようだ。
 権力の象徴として作られた!豊穣祈願として作られた!自然信仰!土着信仰!祈りの場!集会所的な場!村意識!祟(たた)り!・・・などが挙げられている。
 日本宗教の原点は神道と仏教と言われておりキリスト教などのように神との契りを結ぶ一神教とは歴史も信仰心も全く異なる。
 日本人は豊かな自然の中で土地にしがみついて生きてきたために自然は共存共栄者と同じであり、むしろ自然を崇拝(すうはい)の対象としてきた。
 日本人が最も恐れていたのは病気、不作、自然災害などであって日本は神よりも「恥の文化」、欧米は神を唯一とする「罪の文化」と言われる所以(ゆえん)である。
 ここでいう恥の文化とは規範を守り和を乱さないということであり、罪の文化とは神との戒律を守らないと罪になるということである。
 即ち先人達は感謝と願いを大切にし、お互い無事に生きようという優しさをもって生きてきたということになる。
 それにしても日本のように神道と仏教が千数百年にも渡って共存するという国は聞いたことがない。