寺子屋と幕藩体制

 幕末に欧米列強国が日本を訪れ日本人の民度の高さと礼儀正しさや探究心の強さなどに驚いたという話はしたが中でもザビエルも驚嘆(きょうたん)したのは一般市民が新聞を読んでいる姿であったという。
 それもそのはずで当時の日本の識字率は世界一といわれ武士が100%、庶民で50%といわれている。
 ではその原因であるがそこには「読み書き算盤」でお馴染みの寺子屋制度が関係している。
 寺子屋は上方で商売に必要とする読み書き算盤を教えたのが始まりとされておりやがて全国に広がっていったといわれている。
 もう一つ日本国民の民度に大きな影響を与えたのが幕藩体制である。
 この制度は元々中央集権体制の強化であったのであろうが結果的には各藩において独自の特産物や独自の技術などが生まれ藩ごとにおける文化や産業に繋がったのではないだろうか。
 いわば各藩が互いに切磋琢磨(せっさたくま)する競争が生まれ日本全体としてみれば国家的な活性化に繋がったように思われる。
 日本人は元々自然の中で感性を養い資質の高い国民であったと思われるがこの寺子屋と幕藩制度は更に民度を高め画期的な制度になったような気がする。