無宗教国日本

 日本はよく無宗教国といわれるが神社仏閣の数は異常に多く、八百万(やおよろず)の神とか自然崇拝(すうはい)国などとも呼ばれる。
 私自身も神棚にしろ仏壇にしろ親がやっていたから手を合わすといった程度であって、宗教というものに対してきわめて興味が薄い。
 無宗教国といわれる所以(ゆえん)もよく分からないが日本のように神道と仏教という二つの宗教が千年以上も共存してきた国など聞いたことがなく、不思議な国であるとは思っている。
 アメリカの人類学者であるルースベネデイクトさんは日本文化と欧米文化を比較し実にうまくまとめている。
 彼女は日本人の思想・習慣・行動などは理解しがたいが日本は「恥の文化」、キリスト教などは「罪の文化」であるという名言を残している。
 つまり唯一神を信仰する国では神との契(ちぎ)りを破れば罪となるが日本ではそれよりも他人に対して恥をかかない行動、人に後ろ指を刺されない行動をするということを大切にするということである。
 私のように確固たる宗教を持たない者にとって人は信仰心をもって行動するべきなのか、武士道精神のように規律を守って行動するべきかは迷う所であるがグローバル社会となったためか近年は日本人の行動規範がすこぶる評判が高い。
 お叱りを受けるかもしれないがネット上に将来世界は日本化するであろうという声が上がっていた。