四季・自然が育てた日本人 

近年は海外から日本への観光客が増え、日本人の国民性が素晴らしいという評価が高まっている。
 なぜ日本は海外からそんなに注目されるようになったのであろうか。
 これまで日本といえば戦争犯罪国、原爆被爆国などと暗いイメージがつきまとい、国民自身も自虐的(じぎゃくてき)になっていたが情報社会となって随分イメージは変わってきたという感じがする。
 実際に日本を訪ねる外国の人からは異口同音(いくどうおん)に日本人はやさしくて礼儀正しいという声が返ってくる。
 そして日本は四季自然が美しい!日本料理が素晴らしい!世界にない独特文化を持っている!ということでリピーターも増えている。
 一言でいえば癒(いや)される未知の国というのが魅力になっているような気がする。
 なぜそんな日本人が生まれたのかであるが冒頭にも触れたように気象屋の目から見ると日本の気候風土にあるといわざるを得ない。
 日々千変万化(せんぺんばんか)に変化してゆく日本の四季・自然は日本人の感性を育て、その感性は情緒豊かで多様性のある国民を育ててきたと思われる。

 日本の伝統精神として松下幸之助さんは「和を貴ぶ」国と述べており、アメリカの文化人類学者のルース・べネデイクトさんは日本を「恥の文化」と語っている。
 鋭い洞察であるが日本人は戦後戦争犯罪国というレッテルに自虐的(じぎゃくてき)となり、多くの国民が欧米志向に走ることになる。
 日本人が日本人でなくなったともいえるが先人達が築き上げてきた国民性から自国の伝統文化までが継承されなくなってしまったことが寂しい。