日本の気候風土

 「風土」という言葉をひも解(と)くとそれぞれの土地における気候・気象・地形・地質・景観・歴史・文化などそこに住む人たちが感じ取る環境とある。
 これほど多くの意味を持つ言葉もめずらしいが日本の気候風土ほど豊かな国もめずらしい。
 この日本の気候風土を辿(たど)ってみると日本人の国民性や生い立ちが透けて見えてくる。
 そこで改めて日本の気候風土を紹介してみたい。

 ・日本列島は温帯に位置し、大陸高気圧と太平洋高気圧に支配されるため四季の移ろいが明瞭で自然美が美しい。
 ・南北に長い地形は亜熱帯気候から亜寒帯気候まであり温暖な気候は豊かな魚介類と豊かな植生を育んできた。
 ・日本の夏は太平洋高気圧に支配されるため極端に蒸し暑く台風災害が多いことで悪名高い。
 ・冬は大陸高気圧に支配され温かな日本海を渡ってくる寒気は大雪を降らせる。
  日本の冬は積雪量の多さ、雪景色の美しさ、パウダースノウは世界一とされる。
 ・日本の急峻(きゅうしゅん)な脊梁(せきりょう)山脈は大雨や大雪をもたらす反面、豊かな水は清流を作り農作物や草木花を育てる。
 ・日本付近にはユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの岩盤が収束しており地震が多く津波災害に見舞われやすい。
 ・日本は海に囲まれた島国であり、他国との日常的な争いがなく単一民族として独自文化を育ててきた。

 以上のような気候風土を持つ国は世界になく、これだけ喜怒哀楽(きどあいらく)の激しい環境の中で生きてきた先人達は必然的に繊細さや勤勉さを身につけ生活の知恵を膨らませて生きてきたと思われる。