うぐいす

 鶯(うぐいす) の別名は春告(はるつげ) 鳥、花見鳥、経読(きょうよみ)鳥などと呼ばれる。
 早春のチャッチャッという笹鳴(ささな) きからホーホケキョの囀(さえず) りに変わるようになると、春も本番を迎えることになる。
 気象庁の生物季節観測ではこの囀りの第一声を「初鳴日」としている。
 この鳥の魅力は、何といっても春の長閑(のどか) さの中に突然吸い込まれるような美声を聞かせてくれることである。しかし、いくら忍び寄っても「声はすれども姿は見えず、ほんにお前は屁のような」と言われてきた。警戒心も強いのであろうが、まず人前に姿を見せることはない。
 初めてそのチャンスに出くわした時は「ウソー!まさかお前ではないだろう!」というのが実感であった。鴬といえば緑色をした美しい鳥と想像していたが、それはまるで雀の変わり種ではないか。
 昔から「梅に鶯」として描かれてきた鳥は、実は鶯ではなくメジロが多かった。
 鶯は人目につく所に姿を現さないということもあるが、あの地味な姿では絵にならなかったのかもしれない。

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