寒暖暑涼

 今や天気予報は数値予報時代となり、予報結果はどこの局を見聞きしても同じであるが、天気解説で気を使わなければならないのは天気のポイントだけではなく寒暖暑涼の表現である。
 予想気温でいえば数字の比較表現だけではなく、いかにその日、その季節に合った体感を的確にコメントするかが大切となる。言い回しとかニュアンスといった方がよいのかもしれないが、余りにもオーバーな表現や数字中心の解説では見ていても聞いていても違和感を覚える。
 体感温度といえば服装・日差し・風の強弱・居場所・体力・湿度などによって個人差が出るが、それだけではない。最低気温が氷点下続きの日が途切れた場合は暖かいと感じ、30度以上の日が途切れると涼しく感じるように、人の身体は慣れによっても体感は異なる。
 よく昔は寒かったといわれるが、年齢によっても感じ方は異なる。
 平年値を基準に、平年より何度高いとか低いといっても、その平年値は30年間の平均であり、高齢者と若者とでは感覚的に相違がある。
 コンピューター時代となって予報精度が上がり、テレビ画面も分かりやすくなったが、寒暖暑涼と季節感の表現はピント外れにならないように注意しなければならない。

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