年寄り転ぶな風邪ひくな

 「寒参(かんまい)りに汗をかく」とか「小寒の氷大寒に解(と)く」という言葉がある。
 昔から「寒」の真中(さなか)といえども、思わぬ暖かさがやってくる年があったのであろう。
 寒さのピークは年によって異なるが、一般的には大寒の頃が最も寒く、時として大雪になったり大地をまで凍(い)てつかすほどの寒波に見舞われる。
 統計上で最も転倒事故や滑落事故が起こるのも雪氷期のこの時期であり、その大半が高齢者である。加えて厳寒期は低温低湿のためにウイルスが繁殖しやすく風邪(かぜ)をひきやすい。体が強(こわ)ばり、運動不足にもなりやすい。身体の抵抗力や弾力性がなくなり、〝ヨッコラショ〟という年代になると、ちょっとした油断や気の緩みが命取りにもなりかねない。
 「子供叱(しか) るな自分も来た道、年寄り笑うな自分も行く道」と教わったが、冬は「年寄り転ぶな風邪ひくな」の季節である。
 たかが風邪!されど風邪!年寄の冷(ひ) や水は禁物である。

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