2018年8月1日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 10月-神無月 菊花展 各地で菊花展が開かれているが、「菊作りは罪作り」といわれるほど手間がかかる。 一度だけ見よう見真似(みまね)で菊作りに挑戦したことがある。それなりの花は咲いてくれたものの無精者(ぶしょうもの) に務まるはずはなく、わ […]
2018年8月2日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 10月-神無月 明石海峡 「淡路島通う千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守」(源兼昌) 源平の合戦の舞台ともなった須磨から明石にかけての海岸線が、秋色の中に美しい景観を醸(かも) し出している。 この景観は「春の海終日(ひねもす)のたりのた […]
2018年8月3日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 10月-神無月 餅鰹 和歌山勤務のころ、田辺漁協のベテラン職員が取材の中で、今年ほど戻り鰹が揚がる年は初めてだという年があった。 鰹は日本の沿岸に沿って蛇行する黒潮沿いに移動する回遊魚である。そのため、黒潮の流路によっては漁場が近くなった […]
2018年8月4日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 10月-神無月 夕焼け小焼け ♪夕焼け小焼けの赤とんぼ…三木露風 ♪夕焼け小焼けで日が暮れて…中村雨紅 二作とも歌詞も曲も切なく、すぐに郷愁がこみ上げてくるような作品であるが、以前から気になっていたのは「小焼け」とは一体何なのかということで […]
2018年8月5日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 10月-神無月 懐石料理 「日本人は目で食事をする」といわれるが、特に色彩り豊かな懐石(かいせき)料理の見事さには、何度出会っても感動する。 その懐石料理の一つに、関西で生まれた「吹き寄せ」という料理がある。その名の通り色とりどりのもみじ葉が […]
2018年8月6日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 晩秋の里 「晩秋」この言葉には里心をくすぐる響きがある。 秋冷(しゅうれい)の頃になると山あいの里は毎朝のように霧や靄(もや) がかかり、山ひだを舐(な) める雲海にしばしうっとりとさせられる。 温暖化のためか近年はそんな光 […]
2018年8月7日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 最後の職人 最初に気象界に入った頃の観測は百葉箱であり、データの送受信はモールス信号であった。 気象台や測候所のある場所は大抵が自然豊かな高台にあり、天気図はすべて手書き、雲や視程は目視観測、蛙・トカゲ・ウグイスの初鳴き・蛍・蝉 […]
2018年8月8日 / 最終更新日時 : 2018年10月4日 四季 11月-霜月 障子 畳と並んで日本の暮らしと文化を育んできたのが障子(しょうじ)であり、その歴史は遠く平安時代にまで遡(さかのぼ) る。 障子を通しての陽光は四季を通して柔らかく、何よりも風情がある。 雪洞(ぼんぼり)が灯(とも) っ […]