観光日本

 先にも触れたが、長年日本の気象と四季を眺めてきたためか、これまであちこちで日本ほど素晴らしい国はないという持論を唱えてきた。
 繰り返しになるが、日本は自然も人もやさしく、文化においては世界に類を見ない独特のものを育んできた。和歌俳句・お茶お花・季節行事・日本庭園・日本料理・和盆栽・畳・神社仏閣・木造建築・話芸・歌舞伎…等々、どれをとっても諸外国との共通点はほとんどない。
 日本は大陸から海を隔(へだ) てた東の果ての島国であり、他国から受け入れた異文化はすべて自分流に育てざるを得なかったためでもあろう。
 ここで日本の素晴らしさを改めて自画自賛してみたい。
 ・日本ほどはっきりとした四季を持ち、日本ほど豊かな植生と魚介類の多さを持つ
  国はない。(万葉集に登場する植物の数は世界の古典の中でも最も多いといわれ
  ている)
 ・春の桜風景、秋の紅葉、冬の雪景色は日本が誇る三大美といえる。(世界の最深
  積雪は今も伊吹山の一一・八二メートル)
 ・日本ほど清流が溢れ、生水が飲め、いたる所で温泉が湧く国はない。
 ・「繊細な心遣い」や「もてなしの心」も世界一といえる。
 これまで日本は戦争国家に敗戦という負い目からか戦後、日本の良さを自ら世界にアピールすることはなかった。
 謙虚(けんきょ)さを美徳としてきたという見方もあるが、グローバル社会となって近年やっと日本の自然美や伝統文化、国民性の良さが世界に認知されてきた。
 こんな素晴らしい国である日本を、観光立国としてもっともっと世界に紹介しない手はない。

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