夏バテ

 「夏バテ」とは「夏が果てる」の言葉が転訛(てんか) したものであり、疲れて動けなくなることをいう。元々は競馬やスポーツ用語であったとされる。
 果てるには限界とか終わり、行き止まりなどという意味があるが、「夏バテ」が本来の、夏が果てる頃に出る疲れをいったものとすれば非常に分かりやすい。
  中国では残暑のことを「秋老虎」(giu lao hu)と呼ぶ。夏の間に吠えまくっていた虎のような暑さが、立秋を過ぎても衰えないということになるのだろう。
 そろそろ夏の王者である太平洋高気圧にも夏バテがはじまるが、近年は夏が長く、残暑の厳しい傾向にある。日本の夏は別名「溽(じょくしょ) 」とも呼ばれ蒸し暑さで評判が悪いが「秋老虎」の場合は、大陸性気候のためにどちらかといえば乾いた暑さということである。
 昭和三十九年の第一回東京オリンピックは季節がよく、晴天確率の高い秋を選んで行われたが、平成三十二年の第二回の開催は何と真夏に決定された。気になるのは溽暑による熱中症とゲリラ豪雨に台風である。
 マスコミをはじめメダルの数に注目が集まっているようだが、それよりも次回は日本の 心や品格など民度の高さを世界にアピールしてもらいたい。

 

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