ラジオ体操

 夏休みの思い出といえば、朝の爽風(そうふう)を満喫しながら通ったラジオ体操であり、参加スタンプを押してもらうのが楽しみであった。
 ラジオ体操の歴史は古く、1928年(昭和3年)にまでさかのぼる。
「新しい朝が来た希望の朝だ…♪」、「腕を前から上げて背伸びの運動…♪」
 誰もが知るお馴染みの曲である。
 戦後、アメリカ政府は軍国主義の復活を危惧(きぐ) し、一時放送を中止させた時期があったが、今は学校から職場に至るまでこれほど長く親しまれている曲はない。以来、ラジオ体操は90年近くにも及ぶ最長番組となってしまった。
 国民の体力向上と健康保持を目的に作られたのが「ラジオ体操第一」であるが、どうもストレッチに深呼吸が多く少々物足りないとの意見が多く寄せられた。そこで生まれたのが筋力を強化する「ラジオ体操第二」である。
 馴染みは薄いが実はラジオ体操には第三も存在する。こちらの方はテンポも動きも早く現代的なイメージの構成となっている。
 ラジオ体操は今や日本の文化的存在として根付いているが、海外においては現在も普及が進んでいるという。

前の記事

和傘

次の記事

昭和の夏